一般的にペレット(安くてウサギが良く食べる)を主食にしている人が多いと思います。他にワラ、生野菜、クッキーなどのおやつの類、パイナップルなどの乾燥果物類があります。
ペレットは、栄養価が高い物が多く、主食として与えていると肥満、高カルシウムによる結石、繊維不足による毛球症や歯牙疾患を誘発することがあります。ワラと半々にし、徐々にワラ主食に切り替えていったほうが良いでしょう。
ワラには、チモシー種やアルファルファ種などがあります。アルファルファ種はカルシウムが多く含まれているので結石を予防する意味でもチモシー種の方がよいでしょう。
生野菜は、基本的に犬に与えてまずいものはウサギでもまずいです。ねぎ類、ジャガイモなどは含まれている成分がウサギにとって有毒です。キャベツ、レタス、にんじん、小松菜、ブロッコリーなどをワラのおまけにあげるような感じでちょうど良いです。生野菜を多く与えていると、便がわずかに湿っぽくなり水を飲む量が減りますが、問題はありません。
クッキーなどのおやつの類は人間に慣れさせたりするときに、ごく少量与えるのなら良いですが、それ以外のときに与えるべきではありません。歯が削れないため歯牙疾患の原因になり、ウサギがそれしか食べなくなってくるので、あとで修正するのが大変になってきます。できる限りあげないほうが良いでしょう。
パイナップルなどの乾燥果物は、繊維を多く含んでいるので毛球症の予防になります。しかし、あげすぎるとこれしか食べなくなるので注意しましょう。あげるのは一日にひとかけら程度で良いでしょう。また、最近では各種酵素や乳酸菌などのサプリメントも数多く発売されていますが、効果がどの程度あるのかはわかっていません。
   
       
CA:カルシウム
ウサギは餌の中のCA:カルシウムを腸からすべて吸収してしまいます。吸収されたカルシウムは尿中へ排泄されますが、一時的に尿がたまる膀胱にカルシウムがたまり、結石を形成してしまいます。したがって、ウサギのフードを選ぶ際はまずカルシウムがどれだけフードに含まれているかチェックしましょう。
粗繊維
フード中の繊維は多ければ多いほど良いです。繊維分が多いとウサギが自分でトリミングし、飲み込んでいる毛の塊などを絡め取ってくれます。毛球症の予防につながります。
粗タンパク質
体を作るタンパク質は多すぎると肥満につながります。一部のミックスフードなどはこのタンパク質が非常に多いですし、一旦このフードになれてしまうと後で別のフードに変えようと思ってもうまくいかないことがあります。
成ウサギ(維持期) 成長期
ウサギ
粗繊維 15〜20% 10〜15%
粗タンパク質 12〜13% 15〜16%
Ca:カルシウム 0.5〜0.6% 0.5〜0.6%
フード選びのチェックポイント

BY 一ノ瀬 雄史